2014年3月30日日曜日

森の鎧教会に出会う



カウチサーフィンで見つけたチェコ人とさよならをし、家を出た。
森を歩いて15分ほどところにそれはあった。

これまでの人生で見たことがない形の建物。

強いていえば日本の「鎧」に似ている?

近づいて見ると、木で出来ている。

これは「スターヴ教会」と呼ばれる木造教会だそう。
英語ではStave Church, ノルウェー語ではStavkirke。

土台に柱をまっすぐに立てて、それに屋根を重ねていく建築様式をからその名前がついた。

バイキング時代に建てられ、以前は1000棟以上のあった。
今に残っているのは30棟ほどだとか。
北西ヨーロッパでは一般的だったらしい。

厳格な風貌にしばし見入ってしまった。
この森の中で"Norwegian wood"を聴くのは気持ちがいい。







べルゲン市街地にある小山の上からの景色が一番だとオスロ空港で会ったおじさんが言っていたのを思い出した。
カラフルな家と港が印象的だった。




2014年3月20日木曜日

オスロからベルゲンへ

朝、8:05の電車に乗り、ベルゲンへ。

針葉樹林の美しい景色が続いている。

結局、オスロの滞在は約9時間ほどであった。
そのうちほとんどは空港内にいたため、
実質オスロの街をみたのは40分程。

でも、ベルゲンへの電車の景色が綺麗だと聞いていたから、明るいうちにベルゲンに行くことにした。


電車に乗ってしばらくすると、雪山の中を電車は走っていた。
スキー場のようだ。
他の乗客もスキー板を持ってる人がいる。


長い電車タイム。
Free Wifiが使えるし、各イスにコンセントがあって快適。
調査の時間にした。
イノベーションや国家戦略をという点で北欧のやり方が注目されている。
そこで出てくるのはノルウェーを除く4カ国であることが多い。

北欧デザインといったときもノルウェーはあまり出てこない。
なにかノルウェーとデザインの交点が見つかるだろうか。




午後3時、ベルゲンに到着。

カウチサーフィンのホストに連絡を取ると、いつでも家にいるとのこと。
少し街を歩いてみよう。

街の広場には多くの人が集まっていた。
どうやらデモのようだ。

しばらく歩くと魚市場を発見!
魚が良いと聴いていたのでテンションが上がる。
最初に目につくのはサーモン!やはりお前か!
バケモンのようなアンコウ
お店の人に日本人だというと、「キョウノオテンキハイカガデスカ」と言ってきた。
日本人の客に教えてもらうらしい。ここでもか。

ノルウェー海流はどうやらメキシコ湾流と繋がっているらしい。そのおかげで港が凍らないんだとか。
ノルウェー海では豊富な種類の魚が取れるらしい。

ホストの家で魚料理をしようということになり、魚を選ぶ。が、サーモンとアンコウ以外よくわからない。
サーモン丼と塩焼きを作ろうということでサーモン1切れ(50KR)とよくわからない魚1尾を買った。
会わせて100クローネほど。安くはないな。

トラムで20分ほどいって、ホストの家の街に到着。
そのまま近くのスーパーで夕飯の食材の買い物。
醤油とお米をゲット。

ホストはチェコ人で自称オタクのペトロ。
ベルゲンに半年間だけ交換留学しているそうだ。
アニメを先生に日本語を独学していて、すこししゃべれる。
チェコでは日本人観光客のガイドをしている。
ジャンパーの下にメタル系シャツがチラッと見えたので、もしやと思ったら、部屋にジューダス・プリーストの旗が掲げてあった。

ペトロの部屋は木を優雅につかった、落ち着いた部屋だった。
こういう木の使い方がすごくナチュラル。
ノルウェーの旗とチェコの旗、それにジューダスプリーストの旗が壁にかかっている。
窓からは針葉樹林の森が見える。


ペトロはとはいろんな話をした。
メタル、アニメ、チェコの共産主義時代、日本に来たときのこと。

お気に入りのアニメは、攻殻機動隊、エヴァンゲリオン、ヘルシング。
「AKBや初音ミクはコミュニズムポップの何百メートルも上だ!」っていっていた。

チェコにベトナム料理屋が多いことが疑問だったが、それはベトナム戦争のあとに共産主義者が流れてきたんだって。


頭がおかしくなりそうなコミュニズムポップを"Crazy"と言って見せてくれた。
本当におかしい感じだったので「やばい」という日本語を教えてあげた。

チェコ人はロシアやドイツから攻められた影響から、他人に対しておそれを持っているらしい。
チェコ人のそういう部分がペトロは好きじゃないんだとか。
若い世代の人はそうではないので良くなっているよう。

チェスキー・クロムロフから30分のところに住んでいて、
その周辺にある美しい場所の写真を見せてくれた。
ローカルなところで観光客は誰もいないんだって。

明日はベルゲンを見て夜にコペンハーゲンへ。

2014年3月13日木曜日

木を感じたオスロ空港

今日はいよいよ北欧トラベルへ出発。
最初の目的地はオスロ。

ノルウェーの首都の街。

空港に着くと気付くのは、
木が多いこと。

ゴミ箱や天井、壁などいたるところに木が使われている。
よく見ると、面取り(角部を削り加工する工法) がとてもよくされていて美しい。
思わず触りたくなった。

木材に打ち付けてある釘も木で出来ている。
とても細かい仕事がみえた。そのおかげで空港に入った瞬間に暖かみを感じる。
細部から造り手のおもてなしが伝わるデザイン。

木をつかった製品というイメージはあったけどここでいきなり出会うとは!


調べてみると、この空港は
ノルウェーデザイン協議会から家具・インテリア部門でイノベーションデザイン賞をもらってるそうだ。









空港のお店に入ってみる。
水のボトルがかっこいい。
けど、めっちゃくちゃ高い。。
水500mlで30クローネ。
日本円だと約550円。

物価が高いと聞いていたけど、ここまでとは。



情報が全くないのでインフォメーションにいってみる。
なにやらインフォメーションのおじさんがやさしくてフレンドリー。

水サーバーあるかって聞いてみるとわざわざ水をくれた(炭酸水だった)。
さらには、「特別だよ」といって、ピザもくれた。
わーい。

で、おじさんといろんなことを話した。
日本や韓国のノルウェー産サーモンは毎日このオスロ空港から飛び立っていくそうな。
タイからオスロだろ往復600€ほどでお得とか。
おじさんはタイに別荘を持っていてらしく、勤務中にも関わらず見せてくれたFacebookにはタイの写真ばっかり。
本人はご自慢のFord車を見せたかったみたいなんだけど。

ありがとう。おじさん。
初夜は空港泊です。

明日は朝いちでBergenに向かいます。
フィヨルドみれるといいなー。

北欧のデザイン学校が気になるのだよ

でも、北欧に興味がある理由は家具デザインだけじゃないんです。
北欧には有名なデザインスクールがあることを聞いたことがあって、そこの学校に行ってみたいなと。


まずはデンマーク・コペンハーゲンにある

Copenhagen Institute of Interaction Design。通称CIID。
2007年に出来たインタラクションデザイン専門の学校。
元々、イタリアのInteraction Design Institute Ivreaという学校の人が作ったそうで。
アムステルダムでやっていたプロジェクトのチームメイトのインド人がCIIDに留学中なので、
見せてもらうことに!

わーい!

同じくデンマーク・オーフスにあるThe Kaospilots。
ここはビジネススクールですが、デザインを取りいれたカリキュラムみたいです。
幸福大国デンマークのデザイン思考」という連載記事で知りました。


Aalto大学はフィンランド・ヘルシンキにある大学。
フィンランドのデザイナー、アルヴァ・アールトを持つ大学。
デザインファクトリーと呼ばれる工房があったり、リビングラボという市民連携型のデザイン活動もしているようです。

ここで疑問なのが、「北欧デザイン」というと家具やプロダクトが有名なのに、
有名な学校はインタラクションデザインやサービスデザインなどの、
いわゆるプロダクトデザインとは違った方面の学校が有名なのはなぜだと。

そういう部分に触れらたらと妄想。


ではー。



2014年3月7日金曜日

いざ行かん!北欧へ!

2014年3月。
北欧にデザインを探しに旅で出てみようと思います。
これまで何回もブログを始めては三日坊主になってきた僕です。
一日一投稿できたらいいですね。それができたらほんとにすごい。
ほめちゃう。

で、なんで北欧なんだ。

ヨーロッパでデザインと言うと「北欧デザイン」がぼくの頭には出てくる。
2年前に「北欧」と聞いたら思い浮かぶのは「北欧メタル」だっただろうけど。

大学院入試試験でデザイン史を勉強したときに北欧のデザイナーをみた。
覚えているのはハンス・ウェグナー。デンマークの家具デザイナーでYチェアーという椅子をデザインした人。
教科書に載っていた写真は、確かにYの形をした木製の椅子だった。
なんという発想・命名のシンプルさ。
このYチェアは世界で最も売れた椅子みたい。
Hans J. Wegner Y Chair
「北欧は寒くて太陽が出てる時間が少ないから、家で過ごす時間も多い。
だから家の中の生活を充実させるために家具デザインが発展した。」

って同級生が言ってた。

寒いんやろなー。
どんだけ服持って行けばいいんだろなー。

そんな感じでゆるゆると綴って行ければと思います。
出発まであと48時間くらい。
ワクワク!